01遮熱シートについて

建物への輻射熱について

建物の屋根へ注がれる太陽からの輻射熱は、屋根材に当りそのまま反射されるごく一部と、吸収される殆どの熱とに分かれます。 熱の法則で、温度の高い方から低い方に移動する事から、大半は天井へと放射されます。天井に於いても同様の熱変換をしながら、室内へと浸入することになります。

※こちらは横スクロールで閲覧することができます。

これまで、建物内の熱移動の大部分は伝導熱や対流熱によるものと考えられてきました。
しかし、実際にはその多くが輻射熱であり、全熱量の約75%を占めるとされています。
断熱材などで対策可能な伝導熱は全体のわずか5〜7%に過ぎず、残りの約93%が輻射熱です。
そのため、輻射熱対策を行わなければ、省エネの実現は難しいと言えるでしょう。

輻射熱について

冷輻射熱

特に冬場など、壁やガラスの近くにいると、寒さでゾクゾクすることがあります。これは室温が低いのではなく、壁やガラスの表面温度が低いために起こる現象です。体の熱が低温の壁やガラスへと放射されることで、冷えを感じるのです。そのため、暖房の設定温度を上げても、なかなか暖かさを感じにくくなります。

暖輻射熱

床、壁、天井の表面温度が高ければ、室温が低くても体感温度は高くなります。これは、壁などから放射される輻射熱が多いためで、たとえ室温が20°Cでも寒さを感じにくくなります。したがって、過度な暖房は必要ありません。

※建物を遮熱すると、室内外の熱移動が少なくなり、室内は保温状態になります。
 遠赤外線暖房器具を使用しますと、輻射熱は、二次輻射、三次輻射を繰り返しながら体に侵入、快適感を生み出します。

※建物を遮熱すると、室内外の熱移動が少なくなり、室
 内は保温状態になります。
 遠赤外線暖房器具を使用しますと、輻射熱は、二次輻射、
 三次輻射を繰り返しながら体に侵入、快適感を生み出
 します。

02高品質遮熱シート「PRX(プロックス)遮熱セブン」

PRX遮熱セブンの構造

※こちらは横スクロールで閲覧することができます。

ガラスメッシュファイバーシートを、
2枚の高純度アルミシートで挟み、
さらに腐食防止のコーティングを施した設計。

※1枚のアルミシートをコーティングしただけの他社
製品とは遮熱効果と耐久性が違います。

製品紹介

遮熱セブン PRO

7層構造シート
屋根裏、床下、など⽤途幅は広い。

アルミ素材番号 A1235 (純度99.35%以上)
厚み 0.23mm
1m
材長 50m
接触可能温度 -30°C〜80°C

不燃材料 認定 国住参建第 4368号
平成31年4月12日 認定番号 NM-4926

遮熱セブン Air

7層構造のPROをベースに、表面に穴があり、 通気性を確保。
結露防止効果があります。

アルミ素材番号 A1235 (純度99.35%以上)
厚み 0.23mm
1m
材長 50m
接触可能温度 -30°C〜80°C

不燃材料 認定 国住参建第 3959号
令和5年2月3日  認定番号NM-5570

遮熱セブン CH

7層構造ですが、中心層にPE素材 (ポリエチレン 6mm)を使用し、 空気層を確保している。これにより壁に直貼りが可能

アルミ素材番号 A1235(純度99.35%以上)
厚み 6.00mm
1m
材長 35m
接触可能温度 -30°C〜70°C

不燃材料 認定 国住指第 1982号
令和5年10月5日 認定番号 NM-5682

遮熱セブン HTR

アルミ層を厚くした5層構造
熱源(炉)周囲用のため、コーティングはありません。

アルミ素材番号 A1235 (純度99.35%以上)
厚み 0.20mm
1m
材長 30m
接触可能温度 130°C(Max 220°C)

不燃材料 認定 国住指第 3849号
令和3年3月16日 認定番号 NM-5240

03当社の遮熱シート施工の強み

ワイヤー工法 ※特許工法

工場や倉庫の場合、屋根を支えているH鋼材にクランプを取り付け、天井にワイヤーを張ります。そのワイヤーの上にアルミ遮熱シートを敷いていきます。屋根材にアルミ遮熱シートが接触することがなく、熱反射に必要な空気層(空間)が確保できる工法となっています。

04遮熱シート設置による職場環境改善実績

04遮熱シート設置による職場環境改善実績

エアコン設備の無い施設で
約5°Cの温度差を確認

2023年6月 遮熱シート施工

飯田グループホールディングス
ファーストウッド株式会社
栃木県真岡工場

A棟(未施工)

A棟(未施工)の天井温度は40°Cを大きく上回っており、床から2mの作業空間も35°C以上の状況である。

A棟(未施工)は、従業員の作業空間である床から2mまでの温度が36°C以上を示している。

B棟(施工済)

B棟(施工済)では、従業員の作業空間の室温は、30°C程度を示しており、従業員の労働環境を大きく改善している。

B棟(施工済)では、A棟に比べて明らかに⻘色空間が多く、30°C程度に室内温度がキープされている。エアコン設備の無い施設で、約5°Cの温度差が確認できた。

追加休憩回数の減少により、
生産性が向上した。

2021年11月 遮熱シート施工

飯田グループホールディングス
福井工場 第一工場棟

室温35°CかつWBGT値(暑さ指数)31 以上時の 追加休憩の回数をカウントした。
※WBGT値の測定は専用の計器で行います。

室温35°Cかつ
WBGT値31以上
追加休憩回数
施工前 2020年度 32日 21回
施工前 2020年度 35日 20回
施工前 2022年度 26日 7回

結果

遮熱シート施工後では、施工前と比較して
条件該当日数の減少   追加休憩回数が減少 を確認できた。